重要文化財へ指定が決定。名古屋市役所本庁舎・愛知県庁本庁舎の公開イベントへ行ってきたよ
11月3日の文化の日。お昼のNHKニュースを見ていたら「公開イベント」の開催を知る。
へぇ、市役所も県庁も普段は公開されていない特別な部屋も見学出来るのか
これは面白そう、と終了時刻の迫るなか、慌ててイベントへ足を運んだお話をさらっと紹介。
という訳でやって来ました名古屋市役所本庁舎 !
11月3日の文化の日、名古屋市役所本庁舎と愛知県庁本庁舎が同日に公開イベントを行いました。
「公開」っても、市役所も県庁も普段から一般人が入る事は出来るのですが
今日は普段入る事の出来ない市長室や貴賓室などが特別に公開されるという事で足を運びました。
市役所本庁舎と県庁本庁舎の両方が重要文化財の指定が決まったそうで
正面入口にはその文字がデカデカと掲げられていますね
市役所に入ってすぐに現れる中央階段。映画やドラマの撮影でよく使われるこの場所
説明書きによると、昭和8年の建設当初から殆ど手を加えられていないという。
その見応えのある階段は大理石が使われており、撮影で使われるのも納得である。
名古屋市議会が行われる議場も傍聴席から見学が可能でした。
ここは普段でも議会の際に傍聴人として入る事が出来ますが、なかなか足を運べない場所。
中央階段の説明書きにもあったとおり、建設は昭和8年
所々手は加えられているものの、全体的に「古い」という印象を受ける
各部屋へのドアもこんな感じ。
肝心の市長室を見に行こうと思ったら長蛇の列!
市長の支持率が高いのか、単に部屋が見たいのか。よう分かりませんが混雑していたので部屋はよく見られず
あ、囲み取材の時のパネルだ
儀式や典礼の際に使われていた5階の「正庁」という部屋
現在も式典などで使われていますが、ここも通常は見学できないお部屋。
フロアを現す「五階」の文字が右から左へ書かれているあたりに、この建物の古さを感じます
でも、エレベーターが付いてるあたりが現代的。
本庁舎内をぱぱーっと見て回って、ひとまず満足。
市長室と貴賓室は見られなかったけど、古い庁舎内を気兼ねなく見て回れた点は良かった。
続いて愛知県庁本庁舎へと移動する。
ご存じの方は多いと思いますが、名古屋市役所本庁舎と愛知県庁本庁舎は隣同士に配置されています。
隣同士で仲が良いのか悪いのか。さてどうでしょう?
愛知県本庁舎も名古屋市役所本庁舎と同じく、重要文化財の指定が決定しました
・・・というパネルが飾られている点も隣と同じですね。
庁舎へ入ろうと思いきや、お出迎えするのは大村愛知県知事(のパネル)
何だか、一時期の宮崎県知事みたいな状態になってるような。
愛知県庁本庁舎は昭和13年に完成。
隣の市役所と同じく古い建物なのですが、内部は市役所ほど古さは感じず。
知事室への行列が少なめだったので並んで見に行く
本庁舎3階にある知事室。応接室側から見学が出来るようだ
この部屋も、地方枠のニュースで時折見かけますね
公開とは言っても中には入れないようで、応接室から見るだけっぽい。残念
広々とした空間の知事室。
ここにも居た!
入口と同じく、大村知事パネルが知事室でお出迎え
知事室に飛行機の模型が置いてあったのが気になった。
ANAとJALが1機ずつと、もうひとつは応接室にチャイナエアラインの模型
5階へ上がり貴賓室を見学して・・・
同じく5階にある食堂へ行ってみる
こちらは「昭和」って感じな古さを感じるフロアとなっていました。
なお、食堂は公開イベントに合わせて営業中でした。けど食事メニューは完売でした・・・残念。
食堂隣の売店へ足を運ぶと・・・
ファインモールドの「1/500愛知県庁」プラモが売られているじゃないですか。
何作ってんだファインモールド・・・
6階に上がると「災害情報センター」と表札の付いた部屋が公開されていた。
ここは災害が発生した場合の情報収集や災害対応を行うための部屋
元々は公式行事などを行う「正庁」だったため、アーチ式の格天井はそのまま残っている
いつか来ると言われている東海大震災に備えての設備であろう。
ずらり並ぶ電子機器類やモニタに目がとまる。
テーブルにあった大きな愛知県の地図。マーカーで青く塗りつぶされたエリアは津波の到達予想地域
もちろん、被害が最大の場合の予測であるが、名古屋港が殆ど覆われてしまっている。
本当に震災が発生するかもしれない。家庭レベルでも今のうちの対策が必要ですね・・・
屋上(7F)も今日は公開。
本庁舎の上に乗っている、天守閣のような部分もここなら間近に見えます
外が見えるように設置された仮設の展望台
三の丸の官庁街がよく見える。ここらは電線が地中化されているので景観が良い
最後に2階の講堂を見学する。
かつては県議会の議場として使われていたため、傍聴席がそのまま残っています
使用目的が変わっても、その面影が残っている。古い建物ならではですね。
そんなこんなで名古屋市役所本庁舎と愛知県庁本庁舎の公開イベントでした。
非公開の部屋以外(廊下など)は通常でも立入可能なので、文化財っぷりを楽しんではいかがでしょうか?