日本で唯一のアプト式鉄道。奥大井の秘境路線、大井川鐵道井川線に乗る

□この記事は『今でも乗れる蒸気機関車。大井川鐵道の汽車ポッポで行く寸又峡温泉の旅』の続きの記事です

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大井川鐵道といえば、今でも乗れる蒸気機関車が有名ですが、その先の井川線も魅力のひとつ
過去に一度訪れて乗ったことのある路線ですが、寸又峡温泉へ行く前に井川線へと寄り道をしましょう。

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千頭駅を降りたら名鉄バスという現実から目を背けて、駅へ戻ってこちらの車両に乗りましょう
こちらは大井川鐵道のもうひとつの路線である「井川線」。見てのとおり小さな車両が特徴的

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こちらは進行方向と反対側に付いているディーゼル機関車
先頭の客車に付いている運転席から制御して、客車を後ろから押して進む感じですね

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線路幅こそJRの在来線や大井川本線と同じ狭軌(線路幅1,067mm)ですが、車両はこんなに小さい

元々は上流にある井川ダム建設のため、その建築資材運搬用に中部電力が建設した路線
路線のトンネルが小さいため車両も小さい。トロッコ列車とか森林鉄道とかを想像すると分かりやすいかもですね。

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井川線は井川ダム完成後、中部電力が路線を保有したまま大井川鐵道が観光向けに列車を運行しております
全長25.5kmを約1時間50分で走行。のんびり走る観光列車というところですね。

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井川線は大井川に沿って上流にある井川駅へと向かいます
車掌が観光用のアナウンスをしてくれるため、窓からの景色を見ていればそれほど退屈はしないでしょう。

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そういえば汽車で購入した「SL動輪焼き」を食べようかしら
汽車の車販でしか買えない限定商品だとか。

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「どら焼き」という事になってますが、どう見てもあんこの塊です。
食べ応え十分で大満足、というかカロリー的にヤバそう。それと胸焼けを起こしそうな名物でした・・・。

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さて、名物を食べているうちに列車はアプトいちしろ駅へと到着しました。

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ここから隣の長島ダム駅までの区間は、日本で唯一となったアプト式鉄道の区間となります

線路の中央に敷設されたこの凸凹がアプト式ラックレール。
ここに歯車を装備した専用の電気機関車を走らせ、車輪と歯車の力を利用し90.0‰(パーミル)の急勾配を駆け上がります

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後方からやって来たこちらがアプト式に対応した電気機関車
ちなみにここの区間だけは、この電気機関車を走らせるため電化されています

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連結作業には時間がかかるので、乗客は降りてホームから見学をする事ができます
大半の乗客が降りてこれを見学しいるという感じかな。井川線の見どころのひとつでもありますからね。

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1990年にアプト式区間が開業して20年。車体にはそれを記念するロゴが入ってました

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たぶん観光客向けと思われる自販機が設置されているアプトいちしろ駅
そのほか、井川線にはトイレが無いためこの駅のトイレを使うよう案内がされていました

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連結作業が終わり、乗客は客車へと戻って列車はアプトいちしろ駅を発車する
電気機関車の連結により、より力強くなった列車は90.0‰(パーミル)の急勾配区間へと差し掛かります

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列車に乗っていると「傾いている・・・?」という程度に実感は薄いですが、平衡感覚に違和感はあります

急勾配区間、進行方向右手に長島ダムが見えてきますが、窓越しに長島ダムを見てください
ダムは水平。でも傾いた窓枠。これで90.0‰(パーミル)の急勾配であることがお分かり頂けるでしょう。

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長島ダム駅に到着。ここでお世話になった縁の下の力持ちとは連結を切り離してお別れ

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井川線の旅はまだまだ序盤。先へと進みますよー

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アプト式の電気機関車は切り離されましたが、路線はダムによる水没のための新線区間が続きます
車両から見えるのは、ダムで水没した道路。それとかつて井川線が走っていた旧線の遺産なんかも見えます

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見えてきました赤い鉄橋。こちらは奥大井の観光案内でも使われる奥大井湖上駅ですね

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奥大井湖上駅はダム湖に浮かぶように存在する湖上駅
近隣に民家などありませんが、観光客がしばらく時間を過ごせるよう小屋が設置されていたりする駅。

前回井川線を訪れた時は、この駅で下車をして折り返しましたが今回は終点の井川駅まで行きます!

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奥大井湖上駅、接岨峡温泉駅を越え、列車は山と森の中を突き進みます

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こちらは秘境駅として名高い尾盛駅

井川ダム建設時には、作業員用の宿舎が存在した為に設置された駅なのですが
その宿舎も取り壊され駅の周辺には何も無いどころか、この駅に辿り着く道すら無いという

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いつかこの駅にも降りてみたいな。今回は井川駅まで行くので下車はせず

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川底から100メートル関の沢橋梁。観光客へのサービスとして鉄橋上で停車する
窓を開けて恐る恐る下をのぞき込む。うん、怖い!

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車窓から井川ダムが見えてきたら、そろそろ終点の井川駅

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千頭駅から1時間40分。終点の井川駅に着いたー!

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終点のためか、ちょっと広めの設備を備える井川駅
奥大井の終点駅。さてどんな無人駅なんでしょうかね・・・?

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あ、駅員居るんだ。

駅舎は小さいものの、窓口もあり掲示物も多いしっかりしたもの
勝手に無人駅だとばかり。いやいや、驚きである

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井川駅外観

驚きといえば、ここ井川駅は政令指定都市でもあり、県庁所在地でもある静岡市葵区である事
奥大井の終点駅が政令指定都市だなんて。静岡市はでっかいなぁ!

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標高686メートル

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井川駅から少し歩けば、先ほど車窓からも見えた井川ダムが間近に見られます

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もう少しダムを見たいのですが、折り返しの列車が20分後に発車しまうのであまりのんびりは出来ず

ただえさえ本数の少ない井川線。、井川駅まで到着する列車は更に少なく日に4本
これから乗る15時57分発の列車が井川駅の終電となります。終電早いね!

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ホームへ戻る頃にはヘッドマークも付け替えられており、今度は機関車側が先頭となります

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さすがに復路は殆ど同じ景色なので退屈してしまう
そんな時は各自思い思いに車内を過ごせばいいじゃない。

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僕と会長とのひととき

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冗談はさておき。長島ダム駅では再びアプト式の電気機関車を連結し・・・

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アプトいちしろ駅で機関車を切り離し

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再び千頭駅へと戻る頃には周囲がまっくら。お疲れ様でした

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さて、こんな時間になってしまいましたが今夜の宿泊先である寸又峡温泉へと向かいましょう

次回に続きます

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