本州最南端へ行ってみよう!紀伊半島レンタカーでドライブツアー(その1:潮岬編)

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前々から行きたい場所があったんです。それが和歌山県串本町にある潮岬
そこは「本州最南端」と呼ばれるところ。日本最南端ではなく、本州の最南端。

本州という限定が付いたとしても、「最」なんて呼ばれ方のする観光スポットなら非常に興味がありますね
という訳で、今回は紀伊半島の観光も兼ねて、ちょっくら日本最南端へと遊びに行きました。

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串本といえば公共交通機関だとJR紀勢線などありますが、今回はスタートの名古屋から車での旅
距離が結構長いので、同行者と交代で運転出来るようにって事でレンタカーを借りました

ちなみに車種は燃費優先でトヨタのAQUAを借りました。話題の新型車両、どんな走りなのかな?

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そんなこんなで本州最南端を目指してドライブスタート
一般道を走り名古屋西ICから東名阪道に乗るもいきなり四日市渋滞にハマるなど

四日市渋滞はもはや恒例行事なので想定の範囲内ですが、渋滞はすっきりしませんね。

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紀勢方面の高速道路は紀勢大内山ICまでしかないため、そこからは一般道国道42号をひたすら移動
途中の熊野尾鷲道路が部分開通していますが、尾鷲を抜け熊野市へ抜けるには峠越えが必要だったりと結構大変!

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あっという間に和歌山県に到着したように見えますが、この時点で4時間が経過
名古屋をスタートして三重県はすぐでしたが、三重県をまるっと縦断して抜け出すのがこれほど大変だったとは・・・

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車は串本町に入り、本州最南端の潮岬はあと少し!

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着いたぁー!本州最南端の和歌山県串本町の潮岬だぁー!

あっという間に着いたように見えますが、名古屋からの所用時間は約6時間。結構遠かったわぁ・・・

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車を駐車場に停めて、本州最南端の場所へ行ってみましょう

「日本の最南端」ではなく「本州の最南端」という、なんかちょっとセコイ感もしますが
潮岬をはじめ紀伊半島は殆ど足を踏み入れたことがない場所なので、前から来てみたかったんです

個人的には「ついに来ることが出来た」と、達成感でいっぱい!

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名古屋を出発いてからずっと雨模様でしたが、ここへ来て晴れてきた・・・?

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さっきの「本州最南端」って書いてあるモニュメントの先が本当の最南端
クレ崎と呼ばれるあの岩場が本州最南端なのですが、残念ながら足を運ぶ事は出来ない模様

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本州最南端ともなると、ここは単なる岬だけには留まらず、いわゆる「観光地」
観光地特有のタワーがあって、食堂があって、おみやげ屋さんもあるじゃないですか。観光ムードが高まってきた!

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時刻は既に15時に近づいておりますが、ちょっと遅い昼食にマグロ丼をいただく
この串本町やお隣の那智勝浦町はマグロの水揚げで盛んで、この地域の食の目玉にもなってます

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食事を終えたらいよいよ串本タワーへ

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入場料は大人300円。本州最南端の到達証明書が記念に貰えます

・・・ただし日付はセルフ入力。ここを書いてくれるなりスタンプしてくれるなりすると味があって良いのですが

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エレベーターを上がって、更に屋外の階段を上がって展望デッキへ

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タワーから見る本州最南端の眺望・・・。素晴らしい眺めじゃないですか!

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画角の都合で写真では分かりづらいですが「水平線が水平でない」のが実際に見て分かる
地球は丸いという事が実感できる。そんな潮岬

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大型の観光バスも到着し、潮岬は観光客で賑わってきた感じ

私らがここに到着した時には、他の観光客なんか殆ど居なくて「大丈夫かこの観光地?」って感じでしたが
こうやって人が集まってきて一安心。大混雑なのもアレですが、観光地は賑わっているのが一番ですもんね

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あ、タワーのてっぺんにハイビジョンカメラがある
ここ潮岬は高知の室戸岬と同様に台風が直撃するコースなので、テレビ中継用のカメラが設置されているとか

串本タワーからの眺望を堪能したところで次へ向かいましょう

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ループ状の道路が印象的なこの橋は、お隣の紀伊大島へと続く「くしもと大橋」
紀伊大島の方にも観光スポットがあるそうなので、ちょっと行ってみましょう

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くしもと大橋を抜けて紀伊大島の東の先、樫野埼と呼ばれる場所も観光スポットとなっており
灯台をはじめいくつかの施設があるようです。近くの駐車場に車を置いて行ってみるか

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そこに現れたのは「トルコ記念館」なる建物
何でこんな所にトルコの記念館なんかあるんだ?と不思議に思いながら進む

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入館料は大人250円でちょっと高いな・・・と思いましたが、
近くの灯台もセットで300円だったので、そのチケットを購入して入館しました

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館内は撮影禁止のため写真はありません。こちらはトルコ記念館の屋上の展望スペースより
このトルコ記念館では、トルコ政府より寄贈された品々が展示されていましたが・・・

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ここにトルコ記念館がある理由は、屋上から見えるこの地点にあります。
今から約120年前の1890年、この場所でトルコ軍艦エルトゥールル号が沈没する事故が起きました

沈没によりエルトゥールル号に乗船していた587名の乗組員が命を落とす大惨事となりましたが
事故を聞きつけた地元大島村(当時)の人々の救助活動により、69名の乗員が救われました

この事故が日本とトルコの友好関係の起点とされており、後のトルコ航空救出劇の話に繋がるそうです

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トルコ記念館でエルトゥールル号の事故について学んだ後は、その先にある樫野埼灯台へ足を運ぶ

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17:00の閉館時間まであと20分ほど。急げ!

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あれ、灯台に入場料が必要だと思ったら、有料なのはこっの建物なのね
樫野埼灯台旧官舎?ともあれ変な建物が灯台の前にあったので入ってみましょう

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中に入ると「なんだこりゃ」状態
足元にケーブルと照明器具?ナンダコリャ?

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係の人に案内されるやいなや部屋を移動して着席。解説VTRの上映が始まりました(数分)

この「樫野埼灯台旧官舎」ですが、1870年にお隣の樫野埼灯台の官舎として建築されたものであり
灯台は日本最初の石造灯台らしく、この官舎も灯台と同じスコットランド人建築家が設計した石造の住宅

築140年が経過した石造の住宅ですが、老朽化の対応と観光資源化のため町が改修したとの事
2011年に改修が完了してこのように一般公開が始まったとか。リニューアルしたばかりなのか!

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室内の壁は白く塗り直されている箇所もあれば、状態を維持している箇所もあったり

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ドアとドア枠は新しいものに置き換えられていますが、一部は当時のままのものが使われていました
こちらのドアは当時のものなのかな?

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140年前のドアノブ。真鍮製らしい

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当時は電気的な設備など当然無かったので、官舎と灯台内とのやり取りはこの金属管で行われていたとか
壁に埋め込まれていたものを、こうやってパネルで保護しつつ解説用に見えるようにしてあるそうです

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壁の塗装の下地に使われていた当時の新聞
福島山形秋田弘前青森の文字が確認できますが、肝心のダイヤ部分はぼやけて見えませんでした

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半分朽ちてしまっているが、風呂釜として使われていたらしい金属片
こんなものまで残っていたのね・・・

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パッと見はボロい石造建物ですが、
ここの案内をされている方が親切に色々と教えていただいたので、かなり楽しめました

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現存する日本最古の石造り灯台の樫野埼灯台へ
こちらも展望スペースが公開されたのは、つい近年のことだったらしいです

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上から見たさっきの樫野埼灯台旧官舎。
屋根の部分は真新しいですが壁は古いまま。石像住宅すげぇ・・・

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灯台からの眺望。もう陽が傾いてしまい思ったような眺望は楽しめず
空の晴れた日なら、ここから青い海が広がる眺望が凄そうだ。

さて、樫野埼灯台の閉鎖時間にもなったので次へと移動しましょう。

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紀伊大島を抜けて進路を少し東へと後戻りする
最初は潮岬を目指すため素通りしていたスポット、橋杭岩へとやって来ました

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橋杭岩、変に出っ張った岩が多数並んでいる変なスポット
説明を見るところ、弘法大師が大島へ渡る橋をかけ始めたけど中止して残った「橋の杭」で橋杭岩。なるほど・・

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うーん、面白い形の岩が並んでいるけどいまいち迫力に欠けますね
そんな事より日が沈みそうじゃないですか。

・・・日が沈む?夕陽・・?

そうだ、夕陽を見に行こう!

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橋杭岩から再び潮岬まで戻って、水平線に夕陽が沈むのを待機する
「水平線に夕陽」は単純に考えると『西側の海岸でしか見られない』光景なので、この機会に見るしかない!

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水面に近づくと大気の汚れが加わり、夕陽がいっそう赤く燃え上がる
普段は眩しくて肉眼では見えない太陽ですが、じっくり見てるとジリジリと動いてるのがよく分かりました 

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そして夕陽が水平線へと沈む・・・。見に来て良かった。

たかが夕陽ですけど、見に来て良かった(大切なことなので2回言いました)

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それじゃあ今夜のお宿に移動しましょうかね。

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お宿に到着して本日の車移動は終了。走行距離は383.0kmで平均燃費は25.0km/lでした
さすがハイブリッド車や。燃費すげぇ!

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今日のお宿は勝浦の温泉宿。素泊りでしたがお手頃な料金。
海の見える部屋だったんですが、日が暮れてしまっては何も見えませんよね

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素泊りのためチェックイン後に近くの居酒屋で食事がてら乾杯!
今日は名古屋からはるばる紀伊半島へお疲れ様でした。最高でしたよ潮岬!

ビールを飲み刺身をつついてウマウマな所で旅館へ戻り、温泉を堪能して本日は終了
それではオヤスミナサイ

翌日の那智の滝編に続きます

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